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東京港区の梶田眼科です。

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 Fk-mapの特徴  Diagnostic Fk-map

調節力測定との違い

他覚的な調節力を測定することができるオートレフラクトメータがあります。
調節力はどれだけ近くまで見えるかを示す値です。ピント合わせをするのにどれだけ毛様体筋に負担がかかっているのかは分かりません。
調節機能検査装置は、無限遠よりも少し遠い距離(雲霧空間)から実用的な33センチメートルの間に呈示される視標にどれだけ正しくピントを合わせられるか(調節反応量)、そのピント合わせのために毛様体筋にどれだけの負担が掛かっているのかを定量的に評価します。それを客観的に示すのがFk-mapなのです。
快適な眼の矯正には、毛様体筋にできるだけ負担を掛けないで、自分の見たい距離を長時間見続けられることが必要です。どのような矯正が快適なのかをFk-mapから読み取ることができます。

Fk-mapの読み方

院長写真 【院長の解説】
上に示したFk-mapは眼の疲れがひどいため眼鏡の度数を低く作り直したが、症状はさらにひどくなり仕事に支障が出ていると訴えて来院した26歳休職療養中の右眼です。休職期限は翌月で、退職待ったなしの状況でした。Fk-mapを見ると、無限遠(∞)の視標に対するHFC値は低いので、この時点で眼鏡度数の調整は可能です。もし、無限遠(∞)の視標に対するHFC値が高い(赤色)の時には、眼鏡処方の前に調節の治療が必要です。雲霧視標(fig)に対するHFC値が少し高く(橙色)なっていますので、処方眼鏡の度数を下げると、遠くを見た時に調節に掛かる負担が増すことになりますので、弱めの度数で処方された眼鏡でさらに疲れがひどくなっていることが理解できます。もし、雲霧視標(fig)に対するHFC値がきれいな緑色で表示されているときには、弱めの度数の眼鏡で疲れを和らげることができます。調節応答は正常眼並みにできています(赤棒の上端は視標に追随して上昇しているので、調節力に関してはほとんど問題はありません。2メートルよりも近い距離の視標に対するHFC値が高い(赤色)ので、ピント合わせはできるものの、ピント合わせを維持することに疲れを感じているようです。ここまでで判断すると、遠くをしっかり矯正し、年齢は若いのですが、累進屈折力レンズで+1.00D加入で眼鏡を処方したところ、眼の疲れや肩こり、頭痛はなくなり、仕事に復帰され、退職を免れました。
一般に眼が疲れると訴えると、眼鏡の度数を弱めたり、ブルーカットのパソコン用眼鏡が処方されがちですが、このようなFk-mapを呈する人では、度数を弱める対処が適切ではないことが一見して分かります。
Fk-mapが正常のパターンを示していて場合、眼精疲労の原因が斜頸や斜位、サギングアイ症候群などの眼位異常のことが多く、眼精疲労の診断と治療に調節機能解析装置が活躍しています。

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