調節機能解析装置は院長が大学に勤務していた10数年間に行なった研究の成果に基づき、平成13年に(株)ニコンと共同開発しました。現在では(株)ニデックからAA-2(図右)と(株)ライト製作所からアコモレフ2(図左)が販売されています。この装置によって、目のピント合わせの機能異常が容易に検出できるようになり、眼精疲労の原因特定や目の疲れの程度判定に利用されています。これまで多くのメディアにも登場させていただいています。
Fk-mapの解説遠視は視力が良くても、とても疲れやすく、良い目ではありません。遠視をしっかり矯正することで、眼精疲労が改善されます。遠視の眼鏡は最初は遠くがよく見えませんが、装用に慣れて、疲れが取れてくると多くも見えるようになってきます。最初から遠くがよく見える眼鏡は遠視が正しく矯正されていないので、疲れを減じる効果はあまりありません。
眼鏡の良さはちょっとかけたくらいでは分かりません。眼鏡をかけてみたけどちっとも良くならないと言われる方のほとんどは、時々眼鏡を装用してみて、合わないと放置しています。起床と同時に眼鏡をかけて、一日中かけ通した人はすぐに眼鏡の装用に慣れて、快適な人生を送っておられます。
レンズのデザインとレンズ材質の違いです。レンズの材質やデザインの開発はめざましく、紫外線の遮断効果やレンズ周辺部の歪みが大きく改善されてきています。新しい素材やデザインのレンズは開発費が含まれますので、その分値段は高くはなりますが、使用感は格段に向上しています。古いデザインの眼鏡では装用できなくても、新しいデザインの眼鏡ならば快適に使用できるという患者さんも少なくありません。度数が同じだったら高くても安くても同じ快適さが得られるとは限りません。